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星目:ご近所さんMrs.Hの話

  • 執筆者の写真: ayame-harikyu
    ayame-harikyu
  • 2012年4月22日
  • 読了時間: 2分

Mrs.Hによれば、 先々代の姑から伝わる『星目』の民間療法があるという。 ただ、Mrs.Hは受け継がなかったため、その民間療法は途絶えてしまった。 それでも私はMs.Hの目撃証言をネホリハホリ聞き出した。 ちなみに 『星目』とは「目の角膜や結膜にできる粟粒大の白い斑点。」らしい。 病名でいえば角膜炎に当たると思う。 彼女の記憶によれば、 患側(悪い方)の背中を姑さんが両手を使ってかき集めるように

一点に集めるらしい。 かき集め方は テーブルに砂糖とかこぼしたときに手を開いた状態で小指側を

テーブル面に40°~80°ぐらいに立てて、外から内へ中心に 向かってかき集める感じ。 ある程度、皮膚をしごいたあと、消毒済みの木綿針を使って その1点に針を素早く刺し、しごくように血を出すそうだ。 その血は真っ黒い血だったらしい。 そうすると帰る頃には目のゴロゴロした不快感がなくるらしく、 数日のうちに星目もなくなるらしい。 それを聞いて針を刺した部位はツボでいう肝兪ではないかと思い、 Mrs.Hに確認、だいたいその辺りという回答だった。 肝兪について 場所:胸椎の9番と10番の間から外へ向かって1.5寸   (1寸は親指の第1関節の幅)。 肝兪は東洋医学でいう五臓六腑(ごぞうろっぷ)の肝と密接があるツボです。  五臓六腑とは   五臓:心・肝・脾・肺・腎   六腑:小腸・胆・胃・大腸・膀胱・三焦(さんしょう)   で、それぞれ担当する機能があります。   各機能については申し訳ありませんが説明は省略します。

東洋医学では 肝は目に通じていて肝の状態は目に影響するという事がいわれている。 ※ 五輪学説というものがあり、肝以外にも目に連絡している学説 はある。  一般的に『目』と言えば『肝』という感じで入り口としては肝を思い浮かべます。  結語(私なりの考察): 目がゴロゴロするというのは異物感を指し、東洋医学では『邪気』と捉えます。 針で皮膚を刺して血を出すのを『刺絡(しらく)』といい、 この『邪気』を取り除くのに有効な方法です。

目に関与する肝兪を刺絡することで邪気を取り除き、その結果、目の不快感がなくなったのではないかと考えられます。 肝兪は私も目の鍼灸治療をするときに使うことがあります。


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