<27>60代女性 五十肩(左)
- ayame-harikyu
- 2018年2月21日
- 読了時間: 3分
20代後半に左肩を痛めてずっと五十肩と思い
時々の痛みとつきあってきました。
60代になり、腰痛に悩み左肩の痛みがひどくなって
肘あたりがビリビリしました。
そこで鍼治療を受けたところしびれがすぐにとれました。
先生いわく、神経にさわっていたとのこと。
おかげさまでダルミもなくなりました。
<27>60代女性 五十肩(左)の症例
主 訴:左肩の痛み、両膝の痛み
既往歴:脳動脈瘤、骨粗鬆症、高脂血症、難聴
・・・経 過・・・
35年前に五十肩になってから痛みがあるが、
最近、痛み方がひどくなり、左腕のしびれだるみも強くなって来た。
膝は数年前に打撲してからずっと痛い。
病院でレントゲンを撮っても異常なしと言われ、シップの処方のみ。
過去に左膝が腫れて水を抜いたり、ヒアルロン酸注射をしたことがある。
現在は特に座った状態から立ち上がる時が痛む。
当院に来られた時は膝を少し曲げるだけでも痛くて
ほんの少ししゃがむ動作もできませんでした。
・・・所 見・・・
五十肩:
首の左の可動に痛みあり。
腕の腱反射は右が少し低下、左は問題なし。
(※腕の腱反射は首の神経に問題があるかを見るための所見です。)
五十肩の検査 左肩、肘に痛みが出る。
両膝:
膝蓋圧迫(膝頭を抑えての動き) 左右少し痛みあり。
軋轢音 左のみあり。
膝内側の圧痛 左右とも顕著。
・・・施術方針・・・
まず、首の関節が非常に悪い、そして腰も同じくらい悪い。
そこも考慮しながら左肩と両膝の施術をする。
・・・施 術・・・
初 回(4/18) 両面施術、左肩にテーピング。
2回目(4/21) 左肩がだるくて重い。動かすときの痛みは楽になる。
膝の痛みはなし。
3回目(4/26) 左肩はだるみがまだある。
4回目(5/ 1) 左肩のだるみなしだが、手を伸ばすのがツライ。
服の脱着は問題なし。
・・・結 語・・・
この方の五十肩は8割動かしにくい状態でしたが、
どちらかと言うと一般に言われる五十肩で動かしにくいと言うよりも
その他の原因(首、腰)が大きいように思われました。
その理由として、
本来の五十肩は凍結肩と言われるように肩関節が癒着を起こしています。
この方は癒着はありませんでした。
癒着がある場合、週に3回の施術でも1ヶ月で早くて7、8割の改善です。
所見でも書きましたが、首腰が非常に悪かったです。
この方の姿勢は腰をかばう姿勢で
前かがみになり首に負担をかける姿勢になっています。
首からは肩から腕、手を支配している神経が出ています。
腰からも上半身とつながっている筋肉があります。
そして、
首に負担がかかると
首を通っている動脈(脳への栄養を担う血管)が圧迫を受けて
脳動脈瘤や難聴という頭の病気を引き起こし易くなります。
健康は一度損なうと元のように戻りにくいものです。
だから日頃から健康に気をつけて過ごしてください。
一番の健康法は予防です。
日頃から
睡眠、食事、運動
この3つを気をつけるだけでもかなり違います。
そして鍼灸治療です。
定期的に健康のために通ってください。
手術、入院、薬漬けになるよりはいいでしょう
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